守備位置固定で守りの野球に徹する

阪神タイガースの2022年シーズン 失策数は86で4年連続、セリーグ最多となった。(2019年:102、2020年:85、2021年:86、2022年:86)

失策が多い理由はやはり、守備位置を固定できないことが原因だと思われる。では守備位置を固定できない理由は何か。それは打撃不振である。打撃好調な選手を優先的に起用すれば、守備位置が選手同士で重なった場合、どちらかが不慣れなポジションを任されることになる。結果、微妙な連携のずれが生まれ失策につながる。

4年連続Aクラスではあるが、チーム打率は2019年シーズンからセリーグ4、5、4、5位で好調な投手陣とは対照的な結果となっている。(チーム防御率は2019年からセリーグ1、2、2、1位)

つまり守備位置固定には、打撃の安定、つまり攻撃の中心となる絶対的4番が必要不可欠と言える。ヤクルトスワローズの村上のような存在が1人いるだけでチームは安定し常勝軍団になれる。2022年シーズンでは8月の大山の存在がまさにそれにあたる。大山の前にランナーを出したくない。そう思わせる存在だった。

大山、佐藤輝、森下(2022年ドラフト1位)のドラ1トリオが安定的に機能することで多少、打撃が不振な選手であっても守備位置固定で起用することができる。結果、失策数が減少する。

失策を減らせば勝てる、優勝できるわけではないが、投手力が高い阪神タイガースにおいて失策による不要なストレスは投手陣にボディブローのようにじわじわ効いてくる。長いシーズンを通して投手陣の負荷を極力減らす意味でも、失策を減らす努力は必須である。

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