西勇輝「FA宣言残留」阪神で終わる覚悟

来季の去就が注目されていた西勇輝だが保有する海外FA権を行使した上で権利を放棄し残留する「FA宣言残留」を行った。「阪神で優勝したい。阪神で(野球人生を)終わる覚悟」とV奪回に向けた熱い思いを語った。

ここで出てきた「FA宣言残留」という言葉だが、一見わかりにくいので解説したいと思う。

通常、残留するのであればFA宣言せずにそのまま残留の意思を示し、来季契約を結べばいいが、あえてFA宣言することの意味(メリット)はなんだろうか。

FA宣言する・しないの違い

FA宣言して残留するのと宣言しないで残留する大きな違いは来季の契約金が発生するかしないかだ。

FA宣言した場合、一旦は球団に所属しないフリーの状態となる。そこからFA宣言して残留すると所属球団から契約金がもらえる。FA宣言しない場合は通常の契約更新と何も変わらない。

しかし1度FA宣言をすると次にFA権を取得できるのは4年後、しない場合は翌年もFA権を持った状態となる。

FA宣言して残留するメリット

  • 契約金がもらえる
  • 他球団と交渉ができる
  • 所属球団と他球団で契約内容を競わせられる

選手としては先4年間FA権を行使できなくなることと引き換えに好条件での契約を所属球団から引き出すことが可能となる。

※実際には契約金の支払いは義務ではないため、選手と球団の話し合いで決められる。

しかし今回、西勇輝は他球団とは交渉をせず残留の意向を固めている。つまり上記のメリットをほとんど享受することなく、FA権を放棄した形になる。

阪神タイガースで優勝したいという強い気持ちが感じられる。

今季は開幕からローテーションを守り抜き、23試合に登板、防護率は2.18とリーグ2位の成績を残した。

プロ15年目を迎える来季もこの安定感を武器にV奪回の悲願に向け、投手陣の主軸を担ってもらいたい。

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